毎度“天”ブログをご覧いただきありがとうございます。
“天”ブログでは今年も併載しているGreen Hill Music Chartと合同で、今年度年間でのヒット曲を振り返る「Green Hill Music Awards 2024」、「Green Hill Music Grand Prix 2024」を開催予定です。
今回は細かな変更点と、STARTO勢に対する除外処分の変更についてお知らせします。
まず今年からTop User Generated Songs、およびTikTok Songs Chartの年間ランキングからの選出を行いますが、この2部門からの選出はワイルド・カードとして扱います。これは従来の年間ランキング選出と同格として扱うには、まだ格式が足りていないとの判断からです。なおこれによる選出方法の変更はありません。
つづきまして昨年発覚した故:ジャニー喜多川こと喜多川擴氏の性加害問題を受け、2023年度開始時点で当時のジャニーズ事務所に所属していたグループ、およびタレント全員を無期限の選出除外としましたが、3月の時点でこの処分につきまして一部緩和しました。そして今年6月に国連人権委員会からの報告により、「今回の問題を起因としてタレントの出演を制限するような事があってはならない」との文面もありました。またここに来て今までSTARTO勢との新規契約を停止していたテレビ局、ラジオ局が問題解決の道筋、過程が進行しているとの判断から、契約を再開する動きも見られています。
この流れから「NHKが許したら、ここでも選出除外を解除すべきでは?」との見方もありましたが、補償の進行や創業家との関係性などまだまだ疑わしい部分があり、更に日本のテレビメディアが性加害や性的虐待などを意図的に避ける傾向が最近見られ、この問題の風化を狙っているとも言い切れません。
海外の事例を出せば、本来補償業務の完了には四半世紀以上を要するため、さすがにそれを待っては現在所属しているグループ、タレントとしては事実上の永久追放となってしまう事から、この内容は変更せざるを得ません。もちろん全ての歌手、グループにチャンスを与えるべきであるのですが、今回の問題がメディアぐるみで終息を狙っているようであれば、いくらタレントに罪は無くても罰則は継続しなければならないと思います。
従ってSTARTO所属グループ、タレントに対する無期限での選出停止処分については「ジャニーズ事務所から分社化された会社と創業家との関係が完全に断ち切られたのを確認できた段階で解除する」とします。
性加害問題とそれにより明るみになった問題とは別として考えなければなりません。しかしながら現状、分社化された会社が創業家との関係性を断ち切ったデータが見当たりません。「経営から手を引く」と言いながら院政が疑われるような体勢を保持していれば、疑いの目が晴れないのは当然であると思います。それが続いている限りは、残念ながらSTARTO勢の選出は容認できません。
STARTO社所属グループ、タレントのファンの方には引き続き苦しい思いをさせてしまうかもしれません。しかしファンとなっているグループ、タレントのために出来る事を続けてください。そして重ねてのお願いですが、性加害に遭った被害者への誹謗中傷を止めさせていただければと思います。
それでは、今年のMusic Grand Prixがどのような顔ぶれになるのか。年末の発表をお待ちいただければと思います。